ブレットボードとは?
Arduinoや Raspberry Piの人気もあり電子工作に関する書籍も多くなってきました。
その書籍でよく見かけるがありますね。そうです、”ブレットボード”というものですね。
ブレットボードの所以は文字通りの”パン切り板”、つまり日本的に言うと”まな板”ですね。
そんな板にくぎやばねを取り付けて配線の変更ができる様に行った事に由来しています。
今でもオーディオの中でラグ板といった空中で配線をする方法があります。
そんなブレットボードですが、こんな形ですね。でも、いまいち接続のイメージがつかないと言った声が良く聞かれます。
ブレットボードの裏面は良く両面テープが貼ってあったりしますが、剥がすとこんな感じです。
なんか銀色の板が並んでますね。
この板がどんな形をしているかと言うと
こんなクリップが並んだ様な形です。では元のブレットボードの穴の方はと言うとこんな感じ
こうしてみると穴の数の分だけクリップが並んでいます。
ということは、このプレート上に刺した端子は通電することが分かりますね。また、隣の列は電気的にはつながっていないため通電はしません。
なるほど、分解しないとわからないのか・・・と思った方もいらっしゃると思いますが、ブレッドボードの端っこに数字と英字があります。
多くの場合は英字の書いている列の方向(aからf)に通電するという認識でいいと思います。例えば(1のa)と(1のc)は通電し、(1のa)と(2のa)は通電しない (あくまで個人の感想になりますが)
なので同じ数字上の列ならば通電している、違う数字の列ならば通電しないという考えで大丈夫です。
では違う列へ通電させたいときはどうすればいいのでしょうか?
多分、多くの方がピンと来ていると思いますが、そうです!!”ジャンパー線”です!!
ジャンパー線
部品の足(針金)を接続したい箇所に差し込む方法もありますが、それだけでは対応できない場合はこの”ジャンパー線”を用います。
種類は針金の固いものとビニール被覆線の柔らかいものの二種類あります。
針金のタイプを使うと綺麗にすっきりとした配線ができますが、針金の長さ分の範囲しか対応ができないため作成時はちょっと大変です。コードのタイプはその逆で配線は楽にできますが、大量に用いるとコードが煩雑になってしまうため、間違えた個所を特定するのに時間がかかります。
ですが、個人的なおすすめはコードのタイプです。
理由は簡単でブレッドボード外に対する配線が簡単なんですね。
Arduinoとブレッドボードを接続するときは断然コードタイプのジャンパー線を使用するほうが手間がかかりませんし、端子先を改造することも可能です(ミノムシクリップにしたりできます)。
まとめ
長々と書きましたので少し整理します。
ブレッドボードに関してはこんな感じです。
ブレッドボードには連結したクリップ状の金属板が入っていて、差し込んだ部品を通電させる。
ジャンパー線に関してはこんな感じです。
針金のタイプとコードのタイプの2種類があり、針金タイプは配線は綺麗にできるが、配線するときに大変であり、コードのタイプはその逆である。
はんだを使わないで回路を作ることができるのは有難いですよね。ですが以下のことに注意してください。
金属板間でキャパシタンスを持ってしまうため、高周波設計(GHz)等の試作はできない!
サーマル設計は考慮されていないため、部品の発熱が高い場合は火災の原因になる!(プラスチックが部品の高熱でとけることがあります)
高電流が流れた際に、差し込んだ個所が発熱することがある(接触抵抗によるもの)
高電圧をかけた際に、十分な空間距離が取れないため、誤動作することがある。(冷陰極管、ネオン管など)
と、まぁ・・・なんか大変そうですが、電子工作で楽しむ場合はあまり気にしないで大丈夫です!!
もう少し使い方を抑えたいなーという方はこちらを参考にするといいですよ!!
akibread.pdf (akizukidenshi.com)
それでは、電子工作を楽しんでいきましょう!!!